5月10日
大学でホワイトの比較をする機会があった
シルバーホワイト、ジンクホワイト、チタニウムホワイト、体質顔料絵具
それぞれを顔料に必要な給油量のリンシードオイルを混ぜて
石板の上で寝る棒で練っていく
個別で使った事はあったが練るところからそれぞれを比べ
色味の違いは知識の通りで確かめになりった
でもそれ以上に、顔料に触れて、練ることで
粘り気の違いや重さについて、本以上に知る事ができた
体験し知識に体に入れる重要性を感じる日となった
ーーーーーーーーーーー
5月8日
4年目の藍の栽培
去年里芋を植えていた場所を今年は藍のスペースにしている
里芋によって土が耕されたようで、柔らかく土がころころしている
土に栄養が残っているのか不安ではあったが、現状は順調な様子
去年里芋の大きな葉っぱや雑草を細かく切り土に混ぜ土に返したりしたおかげなのか
なるべく、肥料には頼らないで循環した生きた場所になればと思う
植物相手に、手を加える程度を考える
少し描く時の対象との関係に似ている気がする
ーーーーーーーーーーーーー
5月3日
新国立美術館のマティス展へ
切り絵の作品が多く来ていた
マティスは病気をしベットの上で、色紙を切りそれを組み合わせた形で部屋の壁にデッサンをし、そこからできた画面は、絵画だけでなくテキスタイルや建築になっていった
一緒に行った、5歳の甥っ子は、
入ってすぐの人物のブロンズ作品を、同じポーズをしてみたり、色んな角度から見てみたり
絵画作品は、アトリエにあるマティスの絵本の中の作品を見つけたり、自分なりに作品を楽しんでいる様子があり、これが本当の鑑賞だと感じた
最近考察していることに
自分はきちんと作品を見れているのか、描く対象をみているのかがあり
少しずつ意識が変化している途中ではあるが、甥っ子の眼差しが良い刺激になっている
「みる」ことが体全体でできるようになりたい
他にも、甥っ子の鑑賞で印象的だったのが
マティスがモチーフにした雰囲気のある椅子の実物を見ていた時
椅子を隈なく見るため、しゃがんで椅子の脚を観察し
「てのところは、リュウみたいになってるけど、あしはタコのあしみたいだね。あとうしろのところ(背もたれのこと)は、かいになってる。きっとこの椅子はうみをあらわしてるんだよ!」と言い、甥っ子の後ろから観ていたお客さん達5人くらいが、一斉にしゃがんで椅子の脚を見ていた。
衝動に素直に動く人の行動は、人を惹きつけるのを感じた瞬間だった
また、マティスが描いた奥さんのデッサンを、壁にキレイに敷き詰めて貼っているアトリエの写真と実際のデッサンが展示されているのをみた甥っ子は、
「マティスって、おんなのひとがすきだったんだね」
と言ったのには、思わず笑ってしまったが、マティスの衝動を絵から感じとったのだと思う
「みる」「描く」
よく佐藤一郎先生も「見ること、描くこと」と、言っていた
自分なりの「みる」「描く」今日は色んな角度から考えた
Comments